サウナ好きなら一度は気になるサウナハット。でも最初から数千円のものを買うのはちょっと怖い。そう思ってダイソーで110円のサウナハットを見つけたとき、「とりあえずこれでいいじゃん」と即決した。結論から言うと、悪くない。むしろかなり使える。ただ、3ヶ月使い続けてわかった限界もある。その話をしようと思う。
ダイソーで見つけたときの話

正確には「サウナハット」という棚札で売っていたわけじゃなかった。たしかレジャー用品コーナーだったか、季節もの売り場だったか——梅雨前くらいの時期に、サウナ関連グッズがちょっとしたコーナーになっていて、その中に白いフェルト生地のハットがあった。値段は110円(税込)。手に取ってみると、思ったより厚みがある。フェルトの密度は均一で、縫い目も雑ではなかった。「あ、これ普通に使えそうだな」というのが最初の感想だった。
同じ棚にタオルやサウナ用の小物も並んでいたけど、ハットはそれ一種類だけ。カラーバリエーションもない。白一択。素材はポリエステル系のフェルトで、洗濯タグには手洗い推奨とあった。
買うか迷う理由が一個もなかったので、そのまま購入した。
実際にサウナで使ってみた——初回の感想

最初に使ったのは近所のスーパー銭湯。ロウリュウがあるセルフサウナ室で、温度は85〜90℃くらいのやつ。
被った瞬間の感触は、「軽い」。当たり前だけど100円なので素材にコストはかかっていないし、高級サウナハットのような「しっかりした帽体」みたいな感じはない。でも、フェルトが頭皮と耳をちゃんと覆ってくれるので、熱の遮断という本来の機能は果たしていた。
ロウリュウのアウフグースを2セット受けてみたところ、耳が痛くなるあの感じが確かに軽減されていた。これは素直に「効いてる」と思った。耳って意外と熱に弱くて、ハットなしで熱波を受けると外耳がじりじりするんだけど、それがなかった。
気になったのはフィット感。自分の頭がわりと大きめなせいもあるかもしれないが、少し浅い。前かがみになったり、アウフグースで風が来たりすると、ちょっとズレる。紐や調整機能はないので、頭の大きさによっては合わない人も出てくると思う。
3ヶ月使い続けてわかったこと

においの問題
これが一番困った。
フェルト素材のハットは、サウナの熱と汗を繰り返し吸い込むうちに、だんだんにおいがつく。高い素材のウール製とかなら多少マシなのかもしれないけど、ポリエステルフェルトはにおいが抜けにくい。1ヶ月過ぎたあたりから、被ったときにわずかにサウナ臭が漂うようになってきた。
手洗いしてもそこまで変わらない。ぬるま湯で押し洗いして、陰干しで24時間乾かしても、どこかにおいが残る感じ。においに敏感な人には、ちょっとしんどいかもしれない。
型崩れの問題
2ヶ月を過ぎたあたりで、つばの部分が少し波打ってきた。水分を繰り返し吸っては乾かす、というサイクルに100円フェルトが耐えきれていないんだと思う。見た目がやや残念になってきた。サウナに持ち込むものだから気にしない、という割り切りができる人なら問題ないが、「ちゃんとした見た目で使いたい」という人には向かない。
熱の遮断効果は最後まで変わらなかった
ただ、機能の核心——熱を遮断するという点——は3ヶ月経っても落ちなかった。フェルトが多少くたびれても、耳と頭皮を守るという役割は果たし続けた。110円でこれだけ持てば、コスパとしては十分だと思う。

100均サウナハットが向いている人、向かない人
こういう人にはおすすめできる
- サウナハット初挑戦の人。そもそも「自分にハットが必要かどうかわからない」という段階で、数千円のものを買うのはリスクが高い。まず110円で試して、「あ、耳が楽だな」「ハットって意外と邪魔じゃないな」と確認してから、いいものに移行するのが賢い順番だと思う。
- 荷物を増やしたくない人。高いハットだと「なくしたらどうしよう」「汚したくない」という気持ちが出てくる。100円のものなら、そういう心理的な重さがない。銭湯のロッカーに忘れても、まあいいかと思える(実際1回忘れた)。
- とりあえず試してみたい人全般。これが一番大きい。
こういう人には向かない
- においに敏感な人。前述のとおり、長く使うとにおいがつく。
- 週4以上の高頻度サウナーの人。使用頻度が高いほど消耗も速い。週1〜2くらいの頻度なら3ヶ月は余裕で持ったが、毎日のように使う人には耐久性が追いつかないと思う。
- 高温のサウナ専門の人。95℃以上のカラカラ系サウナに長時間入ることが多い人は、もう少ししっかりした素材のものを選んだほうがいい。100均フェルトの断熱性には限界がある。
使い方で気づいたちょっとしたコツ

使っているうちにわかってきたことをいくつか。
蒸らす前に軽く濡らす。フェルトを少し湿らせた状態で被ると、気化熱の効果で頭が涼しく感じやすい。水風呂から上がったあと、頭だけ軽く水をかけてからハットをかぶると、体感温度がかなり違う。
深めにかぶる。浅くかぶるとズレやすいし、耳の上の部分が露出する。少し深め、おでこにかかるくらいにかぶると安定する。
使用後はすぐ広げて乾かす。たたんだままバッグに入れておくと型崩れが加速する。サウナから帰ったらすぐ広げて形を整えて、風通しのいい場所に置く。これをやるとやらないとでは、型崩れのスピードが体感で違った。
他の100均も見てみた話
ダイソー以外も少し覗いてみた。セリアでは同時期にサウナハットを見つけられなかった(季節や店舗によって違うと思う)。キャンドゥでは似たようなフェルトハットが110円で売っていたが、こちらはフェルトが少し薄い印象だった。買って使い比べたわけではないので断言はできないけど、手触りだけで言うとダイソーのほうが生地に厚みがあった。
100均のサウナ用品は季節もので入れ替わりが激しいので、見つけたときに買っておくほうがいい。同じものが次週もあるかどうかは正直わからない。
100円ショップのサウナハットの代替品をAmazonと楽天で探す

100均で試してみて「もう少しちゃんとしたものが欲しい」と思ったら、AmazonやRakutenにも選択肢はある。素材や構造が異なる3製品をまとめておく。
| 製品名 | 素材の特徴 | 購入先 |
|---|---|---|
| [OTONANOSAUNABU] 【サウナ・スパ健康アドバイザー監修】 | 専門家監修設計 | Amazon / 楽天 |
| [Nagicca] サウナハット 丈夫なコットンツイル地 裏地メッシュ | コットンツイル+メッシュ裏地 | Amazon / 楽天 |
| [tot/now] 公式 サウナハット タオル トットノウ | タオル素材 | Amazon / 楽天 |
[OTONANOSAUNABU] 【サウナ・スパ健康アドバイザー監修】
サウナ・スパ健康アドバイザーの監修のもとで設計されたハット。機能面の裏づけを重視する人や、ギフトとして選ぶ場面に向いている。
[Nagicca] サウナハット 丈夫なコットンツイル地 裏地メッシュ
コットンツイルの表地に、通気性を確保するメッシュの裏地を組み合わせた構造。蒸れを抑えたい高温サウナでの使用や、洗濯しながら長く使い続けたい人の選択肢になる。
[tot/now] 公式 サウナハット タオル トットノウ
タオル素材を使ったハットで、吸水性が高く、水風呂から上がってそのまま被るような使い方にも対応している。ブランド公式品のため、デザインや品質の統一感を求めるときにも。
3ヶ月後、どうしているか
今は少し値の張るウール混のサウナハットに移行した。3000円弱のもので、においの定着が明らかに違うし、型崩れもしにくい。「やっぱり素材の差はある」と実感した。
でも、ダイソーの110円ハットがあったから、「サウナハットって自分に合う」とわかって次のステップに進めたという順番は正解だったと思っている。いきなり3000円のものを買っていたら、使わなかったかもしれない。
ダイソーのサウナハットは今も手元にある。予備として、あるいは友人が一緒にサウナに来たときに貸せるものとして。110円で手元に置いておく理由はじゅうぶんある。
一言でまとめると——「最初の一枚として買うなら、全然アリ」。長く使うための耐久性や素材感には限界があるけど、サウナハットの有用性を試す入り口としては、これ以上コスパのいい選択肢はないと思う。
