生春巻きを家で作ろうと思ったのは、外食で食べたやつが妙においしくて、「これ自分でも作れるんじゃないか」と思ったのがきっかけだった。翌日、とりあえず近所のスーパーへ行ったんだけど——ライスペーパーがどこにあるか、まったくわからなかった。
結論から言う。ライスペーパーはエスニック食材コーナーか、乾麺・ビーフンの棚の近くにある。ただ「近く」の解釈が店ごとに全然違うので、これだけ知っていても迷う。私は最初、20分以上うろついた。
売り場、正直わかりにくい

最初に行ったのはイオン系の中規模スーパー。乾麺コーナーを2周して、調味料売り場も一通り見て、結局見つかったのは輸入食材コーナーの端、春雨とビーフンが並んでいる棚の下段だった。目線より低い位置で、パッケージが白っぽい透明袋だから、素通りしやすい。
もうひとつ厄介なのが、表記の統一感のなさ。「ライスペーパー」と書いてある場合もあれば、「春巻きの皮(米)」と書いてあることもある。私が最初に手に取ったのはベトナム語で“BÁNH TRÁNG”とだけ書かれたやつで、しばらく「これ合ってるのか?」と裏面を読み続けた。合ってた。
どの店にあるか——私が実際に確認した範囲

イオン・イオンスタイル
大型店ならまずある。エスニック食材コーナーが独立している店が多くて、ナンプラーやフォーの乾麺と一緒に置いてあることが多かった。私が買った店では、直径22cmくらいの丸型、50枚入りで税込278円ほどだった。ブランドはベトナム産で、パッケージに生春巻きの断面写真が印刷されていた。
業務スーパー
ここが一番安かった。同じくらいのサイズで50枚入り、200円を切っていた。ただ棚の場所が読めない。私が行ったときは冷凍食品コーナーの横の常温棚に、なぜかひっそり置いてあった。探しにくいけど、見つかればコスパはいい。失敗しても惜しくない値段というのが、初心者には地味にありがたかった。
カルディ
少し割高になる。ただパッケージが見やすくて、商品名が日本語で書いてあることが多い。丸型のほかに正方形タイプも見たことがあった。揚げ春巻きを作りたいなら、形が違うやつを試してみてもいいかもしれない。
地域の個人系スーパー
ないことが多い。私の地元のスーパーには置いていなかった。諦めてネット注文するほうが早い場合もある。
最初に作ったとき、盛大に失敗した

買って帰ってすぐ作ってみた。で、失敗した。
原因は戻しすぎ。水に長く浸けすぎて、皮がくたくたになった。持ち上げようとすると伸びるし、巻いている途中で具材の水気を吸ってさらにやわらかくなる。最初の3本は見た目がひどかった。
調べてみると、ぬるま湯に5〜10秒浸して、半生の状態で引き上げるのが正解らしい。完全に柔らかくなるまで待たなくていい。まな板に置いておくと、余熱でちょうどよくなる。これを知ってからは、だいぶうまくいくようになった。
水の温度も関係する。冷たすぎると戻りが遅い。熱すぎると一気にやわらかくなりすぎる。私は今、ポットのお湯を水で少し薄めたぬるま湯を使っている。これが今のところ一番安定している。
業務スーパーのやつと、イオンのやつを使い比べた

値段差が100円弱あったので、食感に違いが出るか気になって試してみた。
結論:ほとんど同じだった。
どちらも米粉とタピオカ粉のブレンドで、薄さも大差ない。戻したときのもちもち感も似たようなもの。強いていえば業務スーパーのほうが枚数が多いから、失敗しても気持ち的に楽だった。そっちのほうが初めての人には向いているかもしれない、と個人的には思う。
揚げ春巻きにも使えると知って試した

生春巻きにしか使えないと思っていたら、揚げてもいいらしいと聞いて試してみた。
ポイントは戻しすぎないこと。水にさっとくぐらせる程度で止めて、少し硬めの状態で具を包む。そのままフライパンで多めの油で揚げ焼きにした。外はパリッとして、中はもちっとした感じになった。これはこれで好きだった。
生春巻きで失敗するくらいなら、最初に揚げ春巻きで練習するのもありかもしれない。破れてもごまかせるし。
輸入品パッケージの読み方

ベトナム語や中国語しか書いていない商品を選ぶとき、私が気にするようになったこと。
サイズ:22cmが扱いやすい。小さいと具が入らない。大きすぎると形を整えるのが難しい。最初は22cmを選んでおけばまず問題ない。
枚数と重量:値段だけで比べると損することがある。50枚入りでも内容量が違う場合があるので、グラムで見たほうが正確だった。
素材:タピオカ粉(manioc)と米粉(rice flour)のブレンドが多い。正直、食べ比べてもそこまで明確な差は感じなかった。気にしなくていいと思う。
残ったやつの保存で一回失敗した

50枚は一度で使い切れない。袋の口を折って常温保存していたら、2週間後に何枚かくっついていた。剥がそうとして破れた。
それ以来、ジッパー付きの保存袋に移し替えて、湿気の少ない棚に入れている。乾燥剤を入れておくと、さらにいい。冷蔵庫には入れていない。試したことはないけど、結露でひび割れするという話を聞いたので。
見つからなかったときの話
近くにエスニック食材を扱う店がない場合。
ネット通販が確実だと思う。Amazonで「ライスペーパー 生春巻き」と検索すると何種類か出てくる。まとめ買いになるが、単価は安い。私も一度、近所の店に在庫がなかったときにそうした。
100円ショップのライスペーパーグッズのコードは共通の代替品をAmazonと楽天で探す
100円ショップでライスペーパー関連グッズが見つからないときは、AmazonやRakutenでの購入が現実的な選択肢になる。以下に3つの代替品をまとめた。
比較表
| 商品名 | サイズ | 枚数・内容量 |
|---|---|---|
| Acidea 画仙紙 50枚入り ライスペーパー | 30×40cm | 50枚入り |
| ユウキ食品 ライスペーパー | 直径約22cm | 200g(約20枚入り)×2 |
| ユウキ食品 薄型ライスペーパー | 直径15.5cm | 200g |
Acidea 画仙紙 50枚入り ライスペーパー 30x40cm

書道や水彩画など画材用途向けの大判タイプ。30×40cmという横長のサイズは、食用のものより一回り以上大きく、アート・クラフト用途に使われることが多い。料理用とは用途が異なる点に注意したい。
ユウキ食品 ライスペーパー 200g (直径約22cm/約20枚入り) (× 2)

直径22cmは生春巻きや上で紹介したトッポギ・餃子アレンジにも使いやすい、いわゆるスタンダードなサイズ。2袋セットでの販売なので、使用頻度が高くなってきた頃にまとめ買いしておくと便利。ユウキ食品は輸入食材として国内でも流通実績が長い。
ユウキ食品 薄型ライスペーパー15.5cm 200g

同じユウキ食品でも、こちらは直径15.5cmの小ぶりなサイズで、厚みも薄めに作られている。一口サイズの生春巻きや、小皿料理として出したいときに向いている。サイズが小さい分だけ巻きやすく、慣れていない段階で練習用に使うという選択肢もある。
正直、どうだったか
家で生春巻きを作るようになって、外食で頼む頻度は減った。手間はかかる。でも具を自由に選べるのが気に入っている。野菜を多めにしたり、エビじゃなくて豚しゃぶにしたりと、アレンジできるのがいい。
ライスペーパーそのものは、最初に思っていたよりずっと扱いやすかった。戻し方だけ覚えれば、あとはどうにかなる。ただ、50枚入りを買うと消費に時間がかかるので、一人暮らしの人は少し持て余すかもしれない。私はそれで3週間、週2回生春巻きを食べ続けた。飽きなかったけど、さすがに少し飽きた。
