クッキーの型抜きは100均で十分だ。ただし、何を買うかと、どう使うかで、仕上がりがかなり変わってくる。
この結論に至るまで、ダイソーを3回はしごして、生地を何度も失敗して、「なんでこんなにくっつくんだ」と思い続けた時期があった。今は普通に使えているので、その過程で気づいたことをそのまま書いておく。
そもそもなぜ100均で型抜きを買おうと思ったのか

きっかけは単純で、クリスマスに友人の子どもたちとクッキーを作ることになったのに、手元に型が何もなかった。ホームセンターや製菓専門店に行けばちゃんとしたものが揃っているのはわかっていたけど、「一回きりかもしれないし」という気持ちもあって、まずダイソーに寄ってみた。
売り場に行ったら、思っていたよりずっと種類があった。スター、ハート、ツリー、雪の結晶、動物シリーズ、アルファベット。プラスチック製のものと金属(ブリキっぽいもの)があって、値段はどちらも110円。セットになっているものは220円のものもあった。
正直なところ、最初は「まあ110円だし、ちょっと使えればいいか」という気持ちで買った。でもそれが甘かった。
実際に買ったもの:プラスチック製と金属製、どちらにしたか

買ったのは2種類。金属製のハート・星・丸のセット(220円)と、プラスチック製のクリスマスツリー単品(110円)。
選んだ理由は単純で、金属製のほうが「なんとなく本格的そう」だったから。プラスチックのほうはデザインが可愛かったから。深い理由はない。
使ってみると、この2種類でけっこう違いがあることがわかった。
金属製(ブリキ系)のやつ:
押したときの感触がしっかりしている。生地に入れたとき、側面がまっすぐ降りていく感じがあって、エッジがきれいに出やすい。ただ、縁の部分が少し鋭くて、子どもと一緒に使うときはちょっと気になった。あと、使った後に水気をちゃんと拭かないと、端のほうがうっすら茶色くなってくる。錆なのかどうかわからないけど、とにかくすぐ乾かしたほうがいい。
プラスチック製のやつ:
軽くて扱いやすい。子どもでも安心して押せる。ただ、押したときに生地が型の内側にくっつきやすい気がした。それが型の素材のせいなのか、自分の生地の問題なのかは正直判断が難しかった。あとプラスチックなのに、細かい部分(ツリーの枝)が意外とはっきり出た。予想より良かった。
初回の失敗:生地がくっついて全部ぐずぐずになった話

最初に作ったとき、型からクッキー生地を剥がそうとしたら、形が全部崩れた。
原因を後から考えると、生地が柔らかすぎた。レシピ通りに作ったつもりだったけど、バターを少し溶かし過ぎていたと思う。型を押して、持ち上げたとき、生地がついてきてしまう。クッキングシートの上で作業していたけど、それでもどうにもならなかった。
あと、型に打ち粉(薄力粉)をつけていなかった。これが一番の問題だったかもしれない。
型抜きを使う前に、型の縁に薄力粉を軽くつけてから押す。これだけでかなり変わった。次の回からはちゃんとやるようにして、くっつきはほぼ解消された。プロの人には当たり前のことなんだと思うけど、型のパッケージには何も書いていなかったので最初はわからなかった。
もう一つ気づいたのは、生地を冷蔵庫でしっかり休ませることの重要さ。伸ばした後にもう一回冷やすと、型を押したときに形が安定する。「めんどくさいな」と思ってやらないと、後悔する。
ダイソーの型抜き売り場について:いつ行くかで在庫が全然違う

これは個人的な観察だけど、季節によって売り場の構成がかなり変わる。
クリスマス前に行ったときは、ツリー・雪の結晶・トナカイ・サンタなどの季節もののが豊富にあった。バレンタインの時期にはハートや薔薇のモチーフが増えた。逆に、特に何もないシーズンに行くと、スター・丸・ハートのスタンダードな3〜4種類しか残っていないことがある。
欲しい形が決まっているなら、シーズン直前に行くのが正解だ。シーズン中だと売り切れていることもあるし、シーズンを外れると選択肢が一気に減る。
同じダイソーでも、店の大きさによって品揃えが全然違う。近所の小さい店では3種類しかなかったものが、大きめの店に行ったら10種類以上並んでいた。複数店舗を見て回るのは正直少し手間だけど、製菓コーナーが充実している店を一軒見つけておくと後々楽になる。
実際に焼いたクッキーの仕上がり:正直に言うと

形の再現性という意味では、思っていたより良かった。星は星らしく焼き上がったし、ハートもちゃんとハートだった。
ただ、エッジのシャープさは専門店で買う型と比べると少し落ちる。特にプラスチック製のほうは、細かい角の部分が少し丸くなりやすい。それが気になるかどうかは使い方による。友人の子どもたちとわいわいしながら作るなら全く問題ない。でも「SNSに上げるための完璧な形を作りたい」という目的なら、もうすこし厚みのある金属製の型のほうがいいと思う。
焼き上がり後にアイシングをのせると、多少のエッジの甘さは気にならなくなる。むしろ100均の型で作ったとは思えない仕上がりになることもある。
もう一つ正直に言うと、型の「持ちやすさ」はあまり考えられていない。特に金属製のほうは、縁が薄くて長時間押し続けると指が少し痛くなった。大量に作るときはシリコンの鍋つかみの上に型を置いて手のひらで押す、みたいな工夫をするようになった。これは誰でも気づくことだと思うけど、最初は知らなかった。
一緒に買っておいてよかったもの(製菓コーナーで見つけたもの)

型抜きだけ買って帰るのはもったいない。同じ製菓コーナーに、意外と使えるものが並んでいる。
クッキングシート(ロールタイプ)は1個買っておいて損はない。型抜きのたびに引いて使うので、ケチらないほうがいい。
麺棒(ミニサイズ)も110円で売っていた。長さは短いけど、クッキー生地を伸ばすだけなら十分機能する。
あと、シリコン製の小さいブラシ。型に打ち粉をはたくときや、余分な粉を払うときに使っている。これは特に型専用というわけじゃないけど、製菓作業全般で便利だった。
100均の型抜きを使い続けているかどうか

結論から言うと、今も使っている。でも全部を100均で揃えているわけではない。
頻繁に使うスタンダードな形(丸・ハート・星)は、そのうち製菓専門店で厚みのあるものを買い直した。プレゼント用とか、きれいに仕上げたいときに使う型はそっちになった。
一方で、季節ものや「一回だけ試してみたい形」は今でもダイソーで買っている。サンタとか雪の結晶とか、毎年使うかどうかわからないものに1000円以上出すのは気が引けるので、110円か220円で済むなら十分だ。
100円ショップの型抜きのコードは共通の代替品をAmazonと楽天で探す
100均の型抜きで物足りなくなってきたとき、あるいは最初からもう少し種類を揃えたいときは、AmazonやRakutenで探すのが手っ取り早い。定番の形から個性的なデザインまで、用途別に3つをまとめた。

比較表
| 商品名 | 形の種類 | セット数 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| クッキー 型抜き ステンレス(ハート/丸/星/花型 12個セット) | ハート・丸・星・花 | 12個 | 定番形を一通り揃えたい |
| クッキー型 30個セット 抜き型 ビスケット金型 クッキー | 複数形状 | 30個 | とにかく種類を揃えたい |
| クッキーの型 クッキー型 9個セット 猫 型抜き | 猫モチーフ | 9個 | キャラクター系・贈り物用 |
クッキー 型抜き ステンレス クッキー型 (ハート/丸/星/花型 12個セット)
ハート・丸・星・花の4種類がサイズ違いで12個入っているセットだ。同じ形でも大小揃っているので、一枚の生地からサイズ違いのクッキーを抜いて組み合わせたいときに使いやすい構成になっている。アイシングクッキーのベースとして使う頻度が高い形ばかりで、まず定番を揃えたい人向けの内容だ。
クッキー型 30個セット 抜き型 ビスケット金型 クッキー
とにかく種類が多い。30個という数は、季節ごとに形を変えたい人や、毎回違うデザインで作りたい人に向いている構成だ。数が多い分、収納場所は取るが、一度揃えておけばしばらく買い足す必要がない。クッキー以外にサンドイッチやチーズの型抜きにも使い回せる形が入っていることが多い。
クッキーの型 クッキー型 9個セット 猫 型抜き
猫モチーフに特化したセットで、座っている猫、顔、肉球など、形のバリエーションが猫づくしになっている。定番の星やハートとは違う方向性で、猫好きの人への贈り物に添えるクッキーを作るときや、テーマを決めてクッキーを並べたいときに使われることが多い。9個というコンパクトなセット数なので、収納場所を取らないのも助かる。
まとめというより、個人的な感想
100均の型抜きは「使えないことはない」どころか、ちゃんと使えばそれなりのクッキーが焼ける。ただ、型さえ買えばなんとかなるというものでもなくて、生地の状態・打ち粉・冷やす工程、このあたりを丁寧にやることのほうが仕上がりへの影響は大きい。
型の値段より、使い方のほうがよっぽど大事だった。これが正直な話。
「どうせ100均だから」と雑に扱うと当然うまくいかないし、逆に丁寧に使えばちゃんと応えてくれる。道具としてそれなりに誠実だ、と思っている。
ただ一点だけ言うと、長時間使い続けると金ただ一点だけ言うと、長時間使い続けると金属製の縁が指に食い込んでくる。大量に型を抜く日は、途中で手を休めることを最初から計画に入れておいたほうがいい。「もう少しで終わる」と思いながら押し続けると、翌日指の付け根が地味に痛い。これだけは経験から言える。
100均だから妥協、ではなく、100均だからこそ気軽に試せる。それが自分にとっての正直な評価だ。
