本が好きな人間にとって、ブックカバーは地味だけど大事なアイテムだ。
電車の中で読んでいるタイトルを人に見られたくないとか、お気に入りの本を汚したくないとか、理由は人それぞれだと思う。私の場合は単純に「本を大切にしたい」という気持ちが強かった。
とはいえ、ブックカバーって意外と高い。本屋さんで売っているような革製やしっかりした布製のものは、1,000円〜3,000円くらいする。本そのものより高いこともある。そんなにお金をかけるなら、もう一冊本を買いたいと思ってしまうのが正直なところだ。
そんなある日、用事があってセリアに立ち寄ったとき、文具コーナーでブックカバーを見つけた。税込110円。
「どうせ安っぽいんだろうな」と思いながらも、何種類かデザインがあったので、つい手に取ってしまった。これが私とセリアのブックカバーの出会いだった。
セリアのブックカバーの基本情報

まず、購入したときのことを振り返りながら基本的な情報をまとめておきたい。
価格・販売店
- 価格:110円(税込)
- 販売店:セリア(100円ショップ)
- 店舗によって在庫やデザインが異なる場合あり
素材・サイズ展開
私が購入したのはPVCレザー素材のもので、見た目は本革っぽいシックな雰囲気がある。他にも布製や透明のビニールタイプなど、何種類かが並んでいた。
サイズは文庫本サイズ、新書サイズ、単行本サイズの3種類を確認した。私は普段文庫本をよく読むので、文庫本サイズを選んだ。
デザインの種類
訪れたときに並んでいたデザインは以下のようなものだった:
- シンプルなソリッドカラー(黒・紺・茶・グレーなど)
- クラフト紙風のナチュラルデザイン
- 透明ビニールタイプ(表紙をそのまま見せたい人向け)
- ストライプや小花柄などのかわいい系
私が選んだのはダークネイビーのPVCレザータイプ。落ち着いた色で、電車の中で出してもビジネスバッグに入れても浮かない感じが好みだった。

実際に使ってみた感想|良かった点
1. 見た目が全然100均っぽくない
これが一番驚いたポイントだった。
手に持った瞬間、「あれ、これ本当に110円?」と思った。PVCレザーの質感がしっかりしていて、パッと見ただけでは安物に見えない。光沢の加減もちょうどよく、テカテカしすぎず、かといってマットすぎもしない絶妙なバランスだ。
職場の同僚に見せたら「どこで買ったの?」と聞かれて、セリアだと答えたら「え!?」と驚いていた。それだけでも十分元が取れたような気がした。
2. 装着が簡単
文庫本をカバーに差し込むだけで装着できる。内側に折り返しのポケットがあって、表紙と裏表紙をそれぞれ差し込む構造になっている。
これが意外としっかりしていて、本を逆さにしてもカバーが外れない。安いものだとすぐにズレてきたりするのだが、セリアのこれは適度な摩擦があって、本をしっかりホールドしてくれる。
3. 耐久性が思ったより高い
使い始めてから約3ヶ月が経った(この記事を書いている時点で)。
毎日のように通勤バッグに入れて持ち歩いているにもかかわらず、目立った傷や劣化は見られない。PVCレザーなので端の部分が少し白くなってきた感じはあるが、それほど気にならないレベルだ。
「消耗品として割り切って使う」というスタンスなら、110円でこの耐久性はかなりコスパが良いと思う。
4. 本が汚れない・濡れない
これは実感した。
ある日、バッグの中でペットボトルの水がこぼれてしまったのだが、ブックカバーのおかげで本は無事だった。PVC素材なので水をある程度はじいてくれる。本体はまったく濡れていなかった。
これは想定外の強みだった。
5. 複数冊分をそろえてもコスト負担が少ない
私は今、読みかけの本を常に2〜3冊並行して読んでいる。
普通のブックカバーだったら3冊分そろえると3,000〜9,000円かかるが、セリアなら330円で済む。そのお金で文庫本がもう一冊買える。本好きにとってこれは地味に大きなメリットだ。
実際に使ってみた感想|気になった点・デメリット

正直に書く。良い点だけを書いても参考にならないので、気になったところも包み隠さずまとめる。
1. においが最初気になった
開封直後、いわゆる「プラスチック系のにおい」がした。
PVC素材なので仕方ないとは思うが、本を読みながらふとにおいが気になることが最初の数日はあった。1週間ほどで気にならなくなったので、購入後すぐに使うよりも少し風通しの良い場所に置いてからの方がいいかもしれない。
2. 長期使用でPVCが剥がれてくる可能性
3ヶ月ではまだ問題ないが、PVCレザー素材の宿命として、長期間使うと表面が剥がれてくることがある。
「どうせ100円だし、傷んできたら買い替えればいい」と割り切れる人には問題ない。ただ、同じカバーを何年も使い続けたいという人には、もう少し素材の良いものを選んだ方がいいかもしれない。
3. サイズが微妙に合わない本がある
「文庫本サイズ」と書いてあっても、出版社によって文庫本の微妙なサイズ差があり、きつすぎたりゆるすぎたりすることがある。
私の場合、角川文庫はピッタリだったが、ちくま文庫は少しきつく感じた。装着できないわけではないのだが、ページをめくるたびにカバーがつれる感じがして、若干ストレスだった。
4. デザインの選択肢が店舗によって違う
これはセリア全般に言えることだが、店舗によって在庫やデザインが違う。
ネットで「このデザインが欲しい!」と思って買いに行っても、近所の店舗に置いていないことがある。また、季節や入荷タイミングによって品揃えが変わるため、気に入ったデザインに出会えるかは運次第という部分がある。
セリアのブックカバーがおすすめな人・おすすめじゃない人

ここまで使ってみた経験を書いてきたが、結局のところ「誰に向いているか」をまとめてみたい。
こんな人におすすめ
- コスパ重視の本好き:とにかく安く手軽にブックカバーを揃えたい人
- 複数冊を並行読みする人:1冊あたりのコストを下げたい人
- 消耗品として気楽に使いたい人:傷んできたら気兼ねなく買い替えたい人
- 電車での読書で表紙を隠したい人:見た目がしっかりしているのでプライバシー面でも安心
- プレゼントの際の仮カバーとして使いたい人:本をプレゼントするときの包み的な使い方にも使える
こんな人には向かないかも
- 長く愛用できるブックカバーを探している人:素材的に長期使用には向かない
- 革製やこだわり素材のカバーが欲しい人:質感は似ているが本物の革ではない
- 特定のサイズの本専用カバーを探している人:サイズが合わないケースがある
他の100均(ダイソー・キャンドゥ)との比較
せっかくなので、同じく100円ショップのダイソーとキャンドゥのブックカバーとも比べてみた。
ダイソーのブックカバーと比べると
ダイソーのブックカバーもクオリティが高く、サイズ展開も豊富だ。素材の種類はセリアより多い印象で、布製・ビニール製・PVC製などが揃っている。
ただ、デザインはどちらかというとシンプルで実用的なものが多く、「おしゃれ感」という点ではセリアの方が少し上かなと感じた。個人的な好みの問題もあるが。
キャンドゥのブックカバーと比べると
キャンドゥは正直、近所の店舗ではブックカバーの種類がそこまで多くなかった。文庫本サイズのシンプルなビニールタイプは見つけられたのだが、PVCレザー系のしっかりしたものはなかった。これは店舗差があると思うので一概には言えないが、私が行った限りでは選択肢という点でセリアの方が充実していた。
3社を使い比べた個人的な結論としては、デザイン重視ならセリア、素材の種類の豊富さならダイソーという感じだ。どれも110円前後なので、近くに複数の100均があるなら全部のぞいてみて、気に入ったものを選ぶのが一番だと思う。
セリアのブックカバーを使いこなすちょっとした工夫

3ヶ月使ってきた中で、「これをやると快適さが上がる」と感じた小技をいくつか紹介したい。
内側に薄紙を貼る
PVCレザーって、摩擦が強すぎてページをめくるときに指が少し引っかかることがある。私は内側の指が触れる部分に、薄いクラフト紙を小さく切って貼り付けた。それだけで読書中のストレスがかなり減った。大げさに聞こえるかもしれないが、長時間読む人にとってはじわじわ効いてくる話だ。
しおりを挟むポケット代わりに使う
カバーの折り返し部分、本を差し込むポケットのところに、薄いしおりや図書館カードくらいの薄さのカードなら一緒に挟んでおける。私はよく読んでいる本の関連メモを走り書きした付箋をそこに挟んでいる。財布とは別に、読書専用の小さなポケットができる感覚で地味に便利だ。
香りをつける
においが気になる問題の解決策として、アロマオイルを一滴ティッシュに含ませてカバーの内側を軽く拭いてみたことがある。ほんのり香りが残って、読書タイムがちょっと特別な時間になった気がした。やりすぎると本ににおいがつくので、ほんとうにごく少量でいい。
実際の使用シーン別レビュー
通勤電車での使用
満員電車でも鞄から出してそのまま立ち読みできるサイズ感はやっぱり文庫本の強みで、カバーをつけていると表紙を気にせず読めるのが楽だ。混んだ電車の中でもカバーのおかげで本が傷みにくく、PVC素材なので少し汗ばんだ手で持っていても本体が直接湿気にさらされない点もよかった。
カフェでの使用
カフェで読書するのが週末の楽しみなのだが、テーブルの上に置いておいても見栄えが悪くない。以前は表紙がむき出しで、タイトルによっては「ちょっと人目が気になるな」と感じる本もあったが、カバーをかけるようになってからそういう気遣いがなくなった。コーヒーカップを近くに置いたとき、少し液体がはねてもサッと拭けるのも地味に助かっている。
就寝前の布団での使用
布団の中で読む習慣があるのだが、このときは意外と本が傷みやすい。持ち方が不安定になるし、うとうとしたときに本を落とすこともある。カバーが衝撃を少し吸収してくれるのと、表紙の角がよれにくくなったのはこのシーンでもありがたかった。

100円ショップのブックカバーの代替品をAmazonと楽天で探す
セリアや他の100均でお目当てのサイズやタイプが見つからないとき、AmazonやRakutenでも手軽に購入できる代替品がある。以下の3つは、オンラインで入手しやすい透明・半透明系のブックカバーだ。
比較表
| 商品名 | 素材・特徴 | Amazon | 楽天 |
|---|---|---|---|
| 【パッケージランド】大切な少年少女コミック用透明ブックカバー/厚手40タイプ | 厚手透明タイプ・コミック向け | Amazonで見る | 楽天で見る |
| 【日本製】コミック侍 透明ブックカバー【新書判 少年少女コミック用】100枚 | 日本製・100枚入り・新書判対応 | Amazonで見る | 楽天で見る |
| コンサイス(Concise) ブックカバー A5 半透明 2枚入 | 半透明・A5サイズ・2枚入り | Amazonで見る | 楽天で見る |
各商品について
【パッケージランド】大切な少年少女コミック用透明ブックカバー/厚手40タイプ
少年・少女コミックのサイズに合わせて設計された透明タイプのブックカバーで、厚手素材を採用している。表紙のデザインをそのまま見せながら保護したい場面や、コミックをまとめて管理したいときに使われることが多い。
【日本製】コミック侍 透明ブックカバー【新書判 少年少女コミック用】100枚
国内製造の透明ブックカバーで、新書判の少年・少女コミックに対応した100枚セットになっている。枚数が多いため、蔵書の多い人や複数冊をまとめてカバーしたいときに向いている。
コンサイス(Concise) ブックカバー A5 半透明 2枚入
A5サイズに対応した半透明素材のブックカバーで、2枚セットで販売されている。一般的な参考書や単行本サイズの本に使われることが多く、半透明なので表紙の雰囲気を残しつつ保護できる。
まとめ|110円で本への愛情が少し増した話
長々と書いてきたが、結局のところ私はセリアのブックカバーにかなり満足している。
最初は「どうせ安物だろう」と半信半疑で手に取ったのに、使い続けるうちに「これで十分じゃないか」という気持ちになっていった。高いブックカバーへの憧れがなくなったわけではないが、少なくとも今の私の読書スタイルにはセリアの110円で十分すぎるくらいだ。
本を大切にしたいけどコストはかけたくない、という人には迷わずすすめたい。近くにセリアがある人は、次に寄ったときに文具コーナーをのぞいてみてほしい。気に入ったデザインがあれば、とりあえず買ってみて損はないと思う。110円だし。
それに、本にカバーをかけるという小さな行為が、なんとなく「さあ読むぞ」という気持ちのスイッチになる気がしている。読書体験を少し丁寧にしてくれるアイテムとして、セリアのブックカバーは今の私の読書生活にすっかり溶け込んでいる。
